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SAMGHA(サンガ)について

 SAMGHA(サンガ)とはインドの古い言葉で「ひとつの目標に集う人達」を表します。私たちは聲明を邦楽の1カテゴリーとして、特に研究が遅れている、紀州・高野山に伝わる南山進流をとりあげ、聲明の社会的認知を深めるための本格的な活動を展開することを目標として設立致しました。

 今までは聲明と言うと「お寺で聞くこと」というイメージが強かったと思います。しかし、聲明を正しく理解すれば、様々な日本伝統音楽が誕生した母体であり、単に仏教音楽という枠組みだけで捉えることが出来ないことが発見できます。聲明をじっくり聞いてみると、我々日本人の心底に響き渡る太古のメロディーを体感することが出来ます。

 当法人では、「聲明」を少しでも多くの方に鑑賞していただくため2005年8月に「真言聲明の会」を結成しました。皆様のご協力を得まして、国内での自主公演をはじめ、様々なジャンルとの実験的な共演を行うなど、新しい表現の試みを模索するかたわら、海外における公演活動も積極的に展開しています。なお、自主公演の模様は、CDやDVDとして収録し、図書館や教育機関への寄贈を行っています。

設立趣旨書

特定非営利活動法人 SAMGHA
設立代表者 井川 智雄(崇高)

 邦楽の内、声楽の1ジャンルに位置づけられています「聲明(しょうみょう)」は、無伴奏の音楽として伝承され、中世以降に邦楽界へ多大な影響を与え、平曲や謡曲、浄瑠璃と言った、今日では国民によく知られる邦楽の基礎を作ったとされています。

 今日ではグレゴリオ聖歌やゴスペルと共に、世界的に例を見ない独特の音楽として大きく脚光を浴び、最近では音楽関係の分野で再認識のムーブメントも起きています。また、その公演に当たっては、洗礼された所作や動きが伴い、舞台芸術しても大きな成果をあげています。しかしながら、西洋音楽の研究はなされていても、聲明という邦楽カテゴリーの研究や伝承、普及と言った活動はほとんど行われていないというのが実情です。また、正統な継承者も数えるほどしか存在しなくなりました。これは、邦楽誕生の母体となった聲明の伝承が、まさに断絶寸前である事を示しています。

 そこでこのような背景を鑑み、聲明のうち、特に研究が遅れている聲明の1流派である「南山進流」を中心に、聲明を邦楽の1カテゴリーとしてさらなる社会的認知度を高め、伝統の継承や研究と共にその普及に尽力し、日本の伝統ある文化を守ることが、広く日本国民の公益に寄与できるものであると確信し、幅広い活動を展開するための団体として特定非営利活動法人の設立を発願いたしました。

 皆様のご理解と幅広いご支援をお願い申し上げます。

PDFアイコン 特定非営利活動法人 SAMGHA定款(PDF)(2018年改訂)

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